高校の放送局向け、PA機材マニュアル その1 マイク編

・ダイナミック型とコンデンサ
いろんな構造のマイクがあるけど、とりあえずダイナミックとコンデンサさえ抑えておけばよい。PAじゃそれぐらいしか使わないし。
・・ダイナミック型
音波の振動によってコイルを動かして電流を生み出す。イメージ的には発電機。
コンデンサに比べたら音質は劣るけど、頑丈だし使いやすいし安いしでボーカルマイクはほとんどこれ。つうかPAマイクはドラムス以外ほとんどダイナミック。
SHURESM58,SM57あたりが超有名どころ。
・・コンデンサ
先に電流を流し、音波の振動によってそれを操作する。イメージ的にはPCのキーボード。
音質はいいんだが、何分回路が精密でしかもファンタム電源(後述)か電池が必要、しかも高いってことであんまPAじゃ使わない。ドラムス、それもひっぱたかれる心配のないOH/Kickインナー(理由も含めて後述)ぐらいかな。あとそんなに暴れないボーカル。
レコーディングだと逆にほとんどこれで録るけどね。
ボーカル用だとSHURE BETA87、ドラムスOH(つーか汎用)でAKG C451、レコーディング用でNEUMAN U87Ai、ってとこかなあ。
・指向性
マイクの収音する範囲のこと。
・・カーディオイド
マイクの正面+-45ぐらいを録る。最も普遍的なタイプ。
収音範囲がそんなに広くないからハウりにくく、PAでもよく使う。
・・無指向
全方位を均一的に録る。屋外用マイクに多いね。
スピーカーから遠いのなら結構使える。会場の収音用にも。
・・鋭指向
別名ガンマイク。正面だけを収音する。
ボーカルマイクでたまに使われるぐらいかなあ、コンデンサばっかだし。
・ファンタム電源
XLRのCOLDとGROUNDに48Vの電源を乗っけて送る方式。USBみたいな感じだね。
だいたいのミキサーはこの機能がついてる。これをONにしてコンデンサーマイクを繋いでやると電池なしでも音が出る。
ダイナミックマイクを繋いでも問題ないけど、フォーンとかで繋いでるとえらいことになる。
あとマイクをONにしたまんまケーブルぶっこ抜くとこれまたえらいことになる。